意外と多い「失敗事例」 兵庫県警、サイト訪問者の情報無断収集。何が問題??

兵庫県警、サイト訪問者の情報を約3年にわたり無断収集か ネットユーザーの指摘で物議翌日削除も告知なし

意外と多い「失敗事例」です。クライアントからも問い合わせが何件かきましたのでご説明しておきます。

Googleアナリティクスを設定したらそれを記載しないと規約違反です。

自社ホームページのアクセス数や滞在時間などのデーターを知り、もっとホームページを良くしよう!とする方は多いと思います。そんな時に便利なツールが「Googleアナリティクス」です。

Googleアナリティクスはアクセス数などはもちろん、
リアルタイムに今何人がサイトを見にきてくれているのか?
どんなデバイス(パソコンor携帯orタブレット)から見に来ているのか?
どこの地域から見に来ているのか?
どのサイトから見に来ているのか?(google?外部リンク?)
どのソーシャルメディアから見に来ているのか?
どのキーワードから見に来ているのか?
どのページが何秒見られているのか?
内部リンクを何回見てくれているのか?

一例ですがこんなデーターが簡単にわかる便利なツールがGoogleアナリティクスです。googleから無料で提供されています。

ここで今回、兵庫県警の問題は何だったのかというと、

Googleアナリティクスをやってますよ!って記載がなかったのです。

上記のようなデーターを収集するには「クッキー(Cookie)」と呼ばれる技術を使用し利用者のコンピュータに小さなテキストファイルを保存、送受信します。

その旨と収集目的を「プライバシーポリシー」のページに記載する必要があります。気になる方は当ページのプライバシーポリシーの書き方を見てください。丸パクリしてもOKです。

「兵庫県警、サイト訪問者の情報を約3年にわたり無断収集か」となると、名前や住所、クレジット番号などを抜き取られてるのかと心配されている方もいるかもしれませんが、そうではありません。Googleアナリティクスでは「サイトに来た」ことはカウントされますが、それが誰なのかを特定できるようなものではありません。

実際には大した「無断収集」でなくても、アクセス数が多いサイト・公的機関のサイトでは知らないでは済まされないですよね。

公的機関、行政を含めこの問題で指摘されるようなホームページは実はたくさんあります(泣)

このページを見たGoogleアナリティクスを設定したサイトを管理されている方は、世間から叩かれないうちに「プライバシーポリシー」を追記してお知らせページ等で一言謝罪された方がいいと思います。

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